飲む点滴といわれるほど栄養の宝庫である甘酒は、アミノ酸、ビタミン、ミネラル、乳酸菌が豊富で、愛犬にとってもメリットがたくさんあります。ぜひ取り入れてほしいくらい!
そこで甘酒をあげてみたいけど大丈夫か心配な飼い主さんへ向けて、犬に甘酒を与える際の注意点から、栄養成分、得られるメリットまで順にお伝えしていきます。
犬にあげてもイイ甘酒とダメな甘酒
甘酒には大きく分けて、米麴甘酒と酒粕甘酒があります。
米麴甘酒とは
米麴・米・水のみを混ぜて55~60度ほどの温度で数時間かけて発酵させた甘酒。
アルコールは一切含まれない。
酒粕甘酒とは
日本酒の製造時にでる酒粕を水に溶かして砂糖を加え、煮込んで作る甘酒。
アルコールが含まれるため犬や猫には与えてはいけません。
あたえる際は必ず、米麴からつくられた甘酒をえらんであげてくださいね。
飲む点滴といわれるのは生甘酒に限る
一般的に手に入る米麴甘酒は、パック詰め・瓶詰されるまえに加熱処理してあるものがほとんどです。せっかくの栄養素も半減してしまっています。
飲む点滴といわれるほどの栄養素を含むのは加熱処理がされてなく、発酵が止まっていない、微生物の宝庫である生甘酒だけです。
生甘酒には酵素や乳酸菌もたっぷり!
愛犬の健康を思って、酵素や乳酸菌サプリメントを取り入れているかたも多いですが生甘酒には、これらの貴重な栄養素を豊富に含まれています。
おなかの弱い愛犬には、腸内環境を整える効果も期待できます。
腸内環境が健康の鍵!詳しくはコチラで解説しています。
甘酒に含まれる素晴らしい栄養成分
甘酒には、犬に必須のアミノ酸アルギニンであるバリン・ロイシン・イソロイシン・スレオニン・メチオニン・フェニルアラニン・トリプトファン・リジン・ヒスチジンの10種が含まれていて、甘酒100mlに含まれる栄養成分がこちら。
エネルギー | 水分 | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | 灰分 |
81cal | 79.7g | 1.7g | 0.1g | 18.3g | 0.2g |
それに加えて、ビタミンB群であるB1・B2・ナイアシン・B6・葉酸と、食物繊維も多く含まれています。
愛犬が一日に必要なカロリー・タンパク質などの計算式はコチラ。
甘酒の健康効果
- 腸内環境の改善
- 毛並み、毛艶の改善
- 疲労回復
- 免疫力の向上
犬が甘酒を飲むメリット・デメリット
米麴甘酒は、麹菌が米を発酵させてくれているので犬や猫が苦手な穀物の消化過程を省くことができ、負担をかけずスムーズにエネルギーに変えられます。
普通に炊いた白米を消化吸収する際には、デンプンと食物繊維にわけられたのち、そこからさらにブドウ糖などに分解していくのですが、米麴甘酒はすでにブドウ糖まで分解されているので、犬のカラダに優しい炭水化物源でもあります。
犬に甘酒を与える際の適切な量と注意点
どれだけ健康にいいものであっても与えすぎはよくありません。
甘酒の適切な量
毎日とりいれても問題はありませんが、穀物の多いドッグフードを与えていたり、手作りごはんに穀物を多く使用している場合は、炭水化物の取らせすぎになるのでよくありません。
手作りごはんを与えている場合は、白米などの炭水化物を甘酒に変えてあげると、さらにカラダに優しい犬ごはんになります。
目安は、全体の食事の20%ほどがおススメです。
2.3キロの愛犬まろんに与える際は、大さじ1~2杯を目安にしています。
おすすめの取り入れ方
じゃあ、具体的にどのようにあげたらいいのか?
そのままはもちろんですが、おすすめの取り入れ方があります。
水分補給として
たくさん運動した際の水分補給として与える。
水分補給のみならず、甘酒にふくまれるブドウ糖がすぐさまエネルギーとして働くので、疲れた愛犬のカラダを癒し、疲労回復効果に期待できます。
手作り犬ごはんの炭水化物として
手作りごはんを与えている場合は、白米などの炭水化物を甘酒に変えてあげると、さらにカラダに優しい犬ごはんになります。
腎臓病の子のカロリー補給源として
低たんぱく高カロリーにする必要がある腎臓病の子におすすめしたいのが甘酒です。
タンパク質がほとんど含まれず、リン、カリウムの含用率も少ない。
そして高カロリーに加えてカラダに有益な多くの栄養成分を含むのでぜひ取り入れていただきたいです。
その際には、本物の飲む点滴である生甘酒をえらんであげてくださいね。
コチラが愛犬まろんにも飲ませている生甘酒です。
腎臓病のカロリー補給には、甘酒と並んで本葛粉もとてもおすすめです。
まとめ
犬は甘酒を飲んでも全く問題ありません♪
愛犬と一緒にのむ甘酒は美味しい!まろんは甘酒が大好きです(笑)。
愛犬にも甘酒をぜひ飲ませてあげてみてください。
甘いものが好きなワンちゃんは多いのできっと喜ぶと思います。
でも、必ず、米麴甘酒をえらんであげること、適量を意識することが大切です。
そして出来れば、本物の飲む点滴といわれる生甘酒をあげてくださいね。
コメント
はじめまして。
愛犬(14歳3.1キロヨーキー)が腎不全になりました。3週間で容態が悪化しステージ4です。
ここ3日はほとんど何も食べなくて点滴をしました。
少しだけ元気になったようで鶏むね肉の作り置きご飯を体重+腎不全で計算し(3日ぶりのご飯なので適用量より少なく)与えてみました。
吐き気どめが効いているのか吐かずに完食しました。とても嬉しかったです。
手作りご飯は以前にも作っていたのですが去年肝臓に腫瘍が見つかり獣医師の勧めでドライ+トッピングご飯に変えていました。
腎不全になって全く食べなくなり体重も減りどうして良いのか悩んでいたところこちらのサイトに出会いました。
腎不全で計算するとカロリーがかなり低めなので野菜を混ぜるのが良いかと思い、ニンジンペースト、ブロッコリーペースト(←これは与えてはいけないのかも)じゃがいもペーストを作りました。
他におすすめ食材はありますか?
色々な情報がありすぎて何が良いのかわからなくなっていまして、もうこちらのサイトのみを信じて手作りしようと思っています。
1日でも長く、そしてご飯を美味しく食べてくれるように努力は惜しみません。
何か胸肉葛粉ご飯に足すおすすめ食材はありますでしょうか?
どうかお知恵をお貸しください。
コメントありがとうございます。
できるかぎりサポートさせていただきますので、後ほどメール致します。