犬には炭水化物は必要という意見や全く必要ないという意見が混じる中で、犬の手作りご飯歴5年、貧弱体質だった愛犬の体質改善に成功した筆者が、本当のことをお話していきます。
そもそも犬に炭水化物は必要なのでしょうか?
犬に炭水化物が必要だと広まった理由
安価なドッグフードの原材料を見ていただければわかりますが、そのほとんどに穀物が主原料として、使用されていますね。
原材料表記は配合割合が多い順から記載されています。
このことから犬に炭水化物は必要と言われるようになった背景には、
ドッグフードの戦略が関係していると私は確信しています。
安く大量に手に入る穀物のリサイクルにドッグフードはぴったりなんでしょうね。
危険なドッグフードを避けるために役立つ記事。
犬のカラダにとって炭水化物は有害?
犬に炭水化物は必要だと言われ続けている一方で、最近では本来肉食動物である犬のカラダには炭水化物は有害で、病気になりやすくする。と述べる方も増えてきました。
そういわれるようになった理由もドッグフードが関係しています。
穀物主体のドッグフードを食べ続け、健康を害する犬たちが多すぎたからです。
ここで結論をいうと、犬は一生炭水化物を取らなくても健康に生きていける。
でも反対に取りすぎると、健康を害し病気になりやすくなってしまいます。
ちなみに40年以上にも渡って小動物臨床獣医師としても活躍していて、小動物の疾病に関する優れた研究に贈られるラルストン・ピュリナ賞を、胃腸病学における研究で受賞しているドナルド・R・ストロンベック博士によると、
- 犬は穀類主体の食餌を与えられ多くの欠乏症が起きた
- 犬や猫にとって炭水化物は必要な栄養素ではなく、炭水化物を与えると生理学的な異常や病気の兆候が現れてくる
犬に炭水化物を与えるメリット・デメリット
与えすぎは毒となりますが、ほどほどの炭水化物を与える場合(手作りごはんなら全体の20%くらい)のメリットは、
- 食物繊維が腸内環境を整える。
- カロリー補給源になる。
デメリットは、
- 気を付けて与えないと消化器官に負担をかける恐れがある。
犬は炭水化物をどのように消化吸収する?
炭水化物は、動物が消化できるでんぷんと消化できない食物繊維に分けられます。
デンプンは小腸で消化酵素によってブドウ糖まで分解され吸収されたあとで
- エネルギー源として利用される。
- 体脂肪として蓄積される。
- 肝臓にグリコーゲンとして蓄えられる。
ただし炭水化物をここまでの栄養素に分解する作業が、わたしたち人間より消化酵素の少ない犬や猫は苦手で、与え方を気を付けてあげないと想像以上に負担をかけてしまうのです。
犬に炭水化物を取り入れる際に気を付けること
わたしは愛犬の手作りごはんにはほぼ毎日、炭水化物を取り入れていますが白米や玄米などは本当にたまにしか与えていません。(なにを与えているのかについては後でお話しします。)
与え方に注意
白米や玄米を与える際に徹底していることは、ペーストにすることです。
柔らかく炊いたり、おかゆ状にするよりも確実に繊維を壊せるので、消化吸収の負担が激減します。その際にわたしが愛用しているのが、マジックブレッドです。
愛犬の手作りごはんには欠かせない便利家電ですね。
炭水化物とおなじく犬は野菜の苦手なのでこの家電でペーストにして冷凍保存しています。
炭水化物の質に注意
白米や玄米は、できれば無農薬のお米をえらんであげましょう。
とくに玄米はぬかの部分に農薬が残留しやすいので、無農薬をえらんであげてください。
と…ここまでは、犬の手作りごはんで一般的に多くの飼い主さんが取り入れている白米、玄米の与え方をお伝えしてきましたが…
わたしが愛犬に与えている炭水化物
正直、白米や玄米は、与えるメリットよりデメリットのほうが強いので愛犬まろんにはたまにしか与えていないんです。
といっても、手作りごはんで一日に必要なカロリー量に近ずけるためには炭水化物はどうしても必要。
そこで犬のカラダの仕組みを勉強し、犬に合う炭水化物をずっと探してきました。そして見つけたのが、カラダに負担がかかないどころか健康をサポートし、腸内環境を整え免疫力をあげる!そんな夢のような炭水化物源!
本葛粉はもう3年ほど、なま甘酒はここ半年ほどと取り入れています。
手作りごはんの炭水化物にはこの2つを主にローテーションで取り入れいて調子もイイです。
犬が甘酒を飲んで得られるメリットや与え方はこちら。
まとめ
犬に炭水化物は必ずしも必要ではなく、与えるなら消化吸収に負担をかけないように工夫してあげる必要があります。
柔らかく炊いたり、おかゆにしたり、ペーストにしたり…これが一般的な与え方ですが、本葛粉と生甘酒は負担をかけないだけでなく、メリットもたくさんあるので、愛犬の炭水化物選びに悩んでいる方は一度ためしてみてくださいね♪
コメント
こんばんは。ご無沙汰しています。
質問ですが、
犬猫さんの菜食生活はよくないでしょうか?
私が子供のころ、犬や猫の食事はお味噌汁をかけたご飯でした。
犬は10歳を越えても若々しくて、獣医さんからも内臓が若いと言われてました。ドッグフードを食べさせたことは一度もなかったです。
なぜペットの菜食を考えるかというと、それがレンダリングを減らし、肉骨粉という原料を調達する過程を無くせるんじゃないかと思うからです。
遅くなってしまいすいません。犬猫のな食生活はよくないと思います。